緑に覆われた休眠火山の斜面に、人々が歩く階段が作られている
緑に覆われた休眠火山の斜面に、人々が歩く階段が作られている(陳默汎撮影)

見どころ① 風炉嶺火山 ── 海口の最高点、緑に満ちた火口の底へ

馬鞍嶺火山群の主火山「風炉嶺(フォルリン)」は、雷琼火山群の中で最も堂々とそびえる火山である。噴火で裂けた傷口のような火口に沿って階段を下りると、深さ69メートルの底にたどり着く。

風炉嶺の火口底は深さ69m。道は険しい
風炉嶺の火口底は深さ69m。道は険しいので、膝に不安のある人は慎重に(陳默汎撮影)
端午節に火山を登る地元の人々
端午節に火山を登る地元の人々。好い兆しを願って(陳默汎撮影)
初めての火山登山、周囲はうっそうと茂り
初めての火山登山、周囲はうっそうと茂り、気持ちのいい体験だった(陳默汎撮影)

現地民俗:なぜ端午節に火山を登るのか

  • 端午節は「龍抬头日」とされ、一年で最も陽気が盛り上がる節気。
  • 登山は「步步高升(一段と高みへ)」「登高望远(遠くを見渡す)」の象徴。
  • 火にまつわる火山を巡ることで「紅紅火火(盛んであること)」の好彩頭を得る。
  • 旧正月の早朝、頂上で鶏の鳴き声が聞こえると一年が吉祥順調に過ごせると信じられている。

見どころ② 三卿村 ── 火山石に800年の息吹が宿る古村

火山公園からほど近くにある「三卿村」は、宋代から続く約800年の歴史を持つ火山石の古村だ。村内の小道から家の壁、門、塀に至るまで、ほぼすべてが火山石を積み上げて作られている。

三卿村の住民が自家栽培の野菜や果物を売っている
三卿村の住民が、自家栽培の野菜や果物を売っている(陳默汎撮影)
三卿村の砦楼には無数の弾痕が残っている
三卿村の砦楼には、無数の弾痕が残っている(陳默汎撮影)
清朝に建てられた豪賢門。左側には敬字亭が見える
清朝に建てられた豪賢門。左側には敬字亭が見える(陳默汎撮影)
三卿村は文字通りの火山石の村
三卿村は、文字通りの火山石の村(陳默汎撮影)
三卿村に残る廃屋
三卿村に残る廃屋(陳默汎撮影)

村内を歩けば、廃屋に生える苔や石垣の草、ゆっくりと歩く鶏や鵞鳥の姿が、観光地化されていない素朴な時間を感じさせる。規模は小さく、1時間あれば十分に回れる。

アクセス・巡り方

旅のポイント

火山公園と三卿村は、海口の「海とは違う顔」を知るのに最適なスポットだ。観光化が進みすぎない三卿村は、時間の流れがゆっくりとした場所。若者が都会に出て高齢者だけが残る「空心化(から化)」の中で、石造りの家々はかつての暮らしを静かに見守っている。火山が生んだ大地と、そこに根を下ろしてきた人々の物語を感じながら、ぜひゆっくり歩いてほしい。